セキュリティエバンジェリストの岡本勝之氏は、「『脆弱性』と聞くと、ついシステムやプログラムなどの技術的な欠陥をイメージするが、脆弱性には人間の認識不足やプロセスの不備といった欠陥も含まれる。これは昔から言われ続けているが、2017年のサイバー犯罪は改めて認識させる出来事が多かった」と振り返る。  同氏は、こう指摘するにいたった契機の1つに、2017年5月に発生したマルウェア「WannaCry」...